「ん……」


差し込む日の光が、今日は特別に恨めしい。

晴れやかでないわたしの気持ちを弄んでいるようで。


とうとう、この日がやってきてしまった。

――契約最終日。


今日が終われば、明日から爺やが帰ってくる。それは嬉しいし、喜ばしいことで。


でも………


「なーに朝からしょげた面してんの。結愛ちゃん?」


「お、おはよ。秀」


着替えのすぐ後で押し掛けてきた秀にいつもなら叫び声をあげるんだけど。そんな気分じゃない。