「やだー!アリサちゃんとこの結愛ちゃん?立派になったわね」

「美人ね~ママに似て。ウチの祐太郎どう?いやね、冗談よ」


なんて何件かご挨拶をしているうちに、例の方と目があってしまった。


「こんにちは、結愛ちゃん」

「シンくん」


眞輝くん。

今日は白いタキシードに身を包み、いかにも紳士で貴公子って感じ。パーティー慣れしているみたいだ。


「思い出してくれたんだ。嬉しいよ」


爽やかすぎる微笑みがまぶしい。

シンくんは前から女の子には優しかったっけ。


「えぇ。昨日はすみません」

「いやいや」

「……あんま近寄るな」


イライラモードの秀を必死におさえる琉叶と慧斗。

なんでそんなにイライラしてるんだろう?


「呼ばれてたんですね」

「十六夜の男子制服はウチ(階城)の父親がデザインしたから。今年は運良く俺の高校も休みになってね」