我が家の甘々執事サマ☆


ネクタイをしめなおしながら、秀が言う。

「慧斗の料理に舌が慣れただけだろ。あいつ、すげえ健康志向なんだよ」


「爺やさんより薄味かもな」と意地悪く笑っていたけど、その言葉に納得していた。


「そっか」


思わず顔がほころぶ。そうしたら、また秀はなぜか急に眉をひそめた。

何を考えているんだろうか。

……なんだそれ。(※ただいま秀は嫉妬中)

「結愛さま、ただいま戻りました。って秀どうした」


帰ってきた慧斗をおもいっきり睨む秀。たじろぐ慧斗。


「なんかしたかよ」

「別に」

「まぁまぁ。何を不機嫌なの」