我が家の甘々執事サマ☆



「結愛」


タイミング良く駆けてきた赤っぽいドレスのまなか。

黒のレースに花のモチーフが華やかで彼女らしい。


「また白身魚?好きねぇ」とケラケラ笑うまなかにそっと問う。


「まなか、シェフ変わった?」

「え?去年と一緒よ」

「そう……?」


なんだろ、味が濃い……気がする。


「変ね、味おかしい?」


心配するまなかに「そういうわけじゃない」と答えるけどまだ舌が慣れない。

「ならいいけどね。あ、わたし挨拶あるから。あとでね、藤坂も琉叶くんもごゆっくり」

にこりと笑って去っていくまなか。それを見送ってから秀が口を開く。

「お前さ」