会場入りしてみんなの第一声がこれ。キョロキョロ見渡してる。
開校記念日は特別に力の入れようがすごい。
「スゲェな」
あの秀までもが目を丸くしてるんだから。
「では、結愛さま。私は手続きをして参りますので」
「俺は厨房にご挨拶に行ってきます」
働き者のハルトに慧斗はその場を離れてしまった。
三人になると、秀が「食べるなりすればいいんじゃね」と薦めてきた。
せっかくなので出された料理に手をつけてみる。
白身魚のソテー。まなかのシェフが作ったこれがわたしは大好きだ。
「……れ?」
違和感がした。
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