クスッ 「……なにが面白いんですか?」 「んーん、なんでもないよ」 慧斗に返事をすると「そうか」といつものやさしい笑み。 やっぱり、落ち着くな。 「それじゃ、行きますよ」 わたしはスカートをふわりとひるがえす。 「はい!」 ∬ 【パーティー会場】 「うわ、さすが十六夜。VIP率高いですね」 「有数の私立高校だけはあるな」 「卒業生にも有名人、起業家、様々いるみたいだから」