「シンくん……そういえば眞輝……嘘でしょう」 「どなたですか?」 「小さい頃のパーティーや会食でよく遊んでた子です。全然雰囲気違ってたはずなのに」 幼少期から親交があるから、許嫁なわけだ。 「全然わからなかったわ。というより爺や。結婚なんて初耳です」 「確か……奥さまのアイディアとかでしたが」 奥さまの単語が出てきたら、諦めたようにため息。