我が家の甘々執事サマ☆



「しゅ…う?」


思考回路がまわらない。なにが……どうなって……。


しばらくの間そのままで。伝わってくる体温や鼓動がおさまらない。


「し、秀」


やっとの想いで名前を呼ぶと「…悪ぃ」と弾かれたようにわたしから離れた。


「山下?さんだっけ。が泣きながらオレんとこ来てよ。どうしようって泣いてた」

「山下さんは、悪くないよ」

「悪かったな。俺のことだろ?執事とはいえいつも一緒だしな」


申し訳なさそうに呟く秀だけど、秀のせいじゃない。


「秀のせいじゃないから。大丈夫」