我が家の甘々執事サマ☆


わたしは幸いにも、身体が濡れることはなかった。


「平気だよ」

――本当を言えば嘘。こわかった。

「秀こそ…ごめんなさい……濡れて…」

来てくれて嬉しかった。

たまらなく嬉しい。


「無茶すんなって」


プツリと、時間が止まった。


背中に回された手

感じる濡れて冷たい体温



「早く来てれば…ごめんな……」


ふと、彼に抱き締められていた。