わたしは慌ててベッドからはねあがる。


「はっ?えっ」


未だに布団にうずくまっている童顔くん。だ、誰、誰?


(ここは、わたしの部屋で間違えない…ってことは)


「変態!不法侵入!」


軽蔑と非難の目を向けると驚いたようにベッドから起き上がった。


「変態って何!僕たち、新しい執事なんですけど!」


(は、はぁ!?)


よく見るときっちりとした礼服に身を包んでいる。


『明日には着くから』


お母様のこの言葉を思い出した。


「あ、あぁ?」