SIDE·朔 「行きましょうか?」 付き人に言われて、あわてて私はその赤いであろう熱を帯びた顔を反らす。 「じゃあ、失礼します」 ぺこりと一礼すると「また来てね」や「今度はゆっくりした時に」と言った優しい声。 あったかいなぁ、と考えながら車のドアに手をかける。 乗ってからも見えなくなるまで朝から総動員で見送ってくれた。 「……いかがでしたか?」 控えめに、遠慮がちに運転手が聞いてきたので 「最高の1日でしたわ」と答える。 特に、最後の