「えっと…はい」 躊躇しつつも本を受け取る。 「今日、一緒に寮行こうね!」 そんな天使の笑顔+頬を赤く染めた照れ顔されたら、誰だって断れません。 「はい」 コクンと頷くと、中村君は満足したように席に戻っていった。 再び本を読もうと枝折りを辿るけど、まだ頬に残る中村君の熱のせいで集中できなかった。