「……はい」


八木原君の声がやけに切なく感じて、嫌だとは言えなかった。


実際、まんざらでもなかったし。


「…お前の身体、折れそう」


「え…?」



「可愛いよ、蒼空」



あたしは暫く、八木原君の体温と囁きに酔いしれていた。