寮では特に約束事はなく、門限があるくらいだった。 夜ご飯は決まった時間に自分で取りに行き、各部屋で食べるみたい。 お風呂は部屋に備わっているけど、共有できる大き目のお風呂もあるらしい。 …もちろん、行かないけど。 「じゃあまた明日ねー!」 「またな、蒼空」 「はい、おやすみなさい」 辺りがすっかり暗くなった頃、言いたいことを全部言えたのか、満足そうに二人が部屋に戻っていった。