「あぁ構わねぇよ、つか俺そんなもん使わねぇから」


橘君は国語の教材を全てあたしに貸してくれた。

「でも、…いいんですか?」




それを受け取りつつ、尋ねる。


ないと困ると思うんだけど…。



「平気だって、寝るから」

へ…?


それから橘君は放課後までずっと寝続けていた。


起きてたのは、昼食の時間くらいだった。