「幽霊なんていねぇって」
聞き入れてくれる雰囲気はない。あたしが諦めるしかないみたい。
「……ん?」
あれ、さっきから変な音がするんですけど。ガタガタと奇怪な音が。
ちょっとちょっと冗談じゃない!肝を試すどころかまだ森にも行ってないのに!出てくるの早すぎやしませんか!!!
「…駄目な奴が、もう一人いた」
はぁ、と項垂れる八木原君と呆れ顔の橘君。二人の目線の先は―――。
「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」
なるほど、奇怪な音の正体は遥登君だったのか。真っ青な唇が震えて、歯同士がぶつかり合って……って!人騒がせ!!
「遥登怖がりすぎ。蒼空の前では隠し通す!!って意気込んでたくせに」
「や、やっぱ…無理みたい。………行きたくない」
「今さら我が儘言ってんじゃねぇぞ。ペアで行くのに人数合わなくなっちまうだろーが」


