入っていいかー?
扉の向こうから複数の声がする。多分、橘君たちだ。ドンドンと扉を叩き、あたしの名を何度も呼んでいる。
ちょ、周りに迷惑…!
隣で気持ち良さそうにうたた寝をしていた翼ちゃんが目を擦る。
「うるさい…」
寝惚けているのか、寝起きが悪いのか。翼ちゃんは盛大にため息をつくと、不機嫌そうに扉に向かっていく。
おーい、蒼空ー?
止まない催促の声に、翼ちゃんは舌打ちをする。そして思いっきり扉を開けた。
「蒼……」
みんなの声が止む。代わりに、憤怒の表情の翼ちゃんの声が部屋に響いた。
「うっさい!一体何なのよ、蒼空に何か用!?」
うわ、ご立腹。当然、みんなも目を見開いたまま固まってしまっている。
「用はないけど遊びに来ちゃった!なんて言うつもりじゃないでしょうね…」
この状況はやばい…暴力沙汰になる前に止めないと!


