「図星のくせに。蒼空、行くよ」
翼ちゃんはみんなを睨んだままあたしの手を引く。
「えと、はい…っ」
こんなの、返事せざるを得ない状況じゃんか。翼ちゃん何か怖いし。
「蒼空!後でそっち行くから待ってろよ」
振り返ると八木原君がにっこり笑いながら手を振っている。……嫌な予感がするんですけど。
「ここが私たちの部屋ね。結構広いじゃない」
いやいや、結構どころの騒ぎじゃないですよ。
この部屋は二人には広すぎる。部屋の中でかくれんぼができちゃいそうだ。絶対見つけられないかくれんぼが。
「なに突っ立ってんのよ、ほら荷物貸して」
「あ、はい」
「服着替える?そのままじゃ動きにくいでしょ」
翼ちゃん、何かお母さんみたいだな。
私服に着替えて少しまったりしてると、ノック音が聞こえてきた。


