雰囲気が温かくなってほっとしていると、彼と目が合った。 じゃれるように騒ぐみんなの間をすり抜け、あたしの目の前に立つ。そのまま腰を屈め、あたしと同じ目線になる。 「浅村…」 「っ、櫻田君…?」 「迷惑だなんて、思ってないから…。俺たちから離れようとするなよ」 「え…?」 かああ、と身体の熱が上がったような気がした。多分、櫻田君の熱っぽい瞳のせい。 「傍に、いろ」 「……、はい」 あたしの居場所はここにしかない。離れたくなんかないよ。