「ここの席の奴らは、とんでもなくイケメンだからな」

「しかも金持ち」

「さらに頭良くて…」

「喧嘩も強い」


…な、なんですかそのパーフェクトな方たちは…。



「そんな奴らに囲まれたりなんかしたら…」

「…したら?」


あたしは恐る恐る、先を促した。



「まず、勉強はできないな」

「常に心臓はときめいちゃってるし」

「いつも熱視線向けられちゃってるし」


「安定した学園生活は諦めるしかない」