あたしの髪を弄っている手を払おうと震える手を動かすと、それを翼ちゃんが止めた。
横を見ると、憤慨している翼ちゃんが目に入った。怖い、怖すぎる。
「いい加減にしなさいよ、殴られたいの?」
「あ?」
翼ちゃんが男の人たちを睨み付ける。相当苛立ってる様子だった。
「さっさと消えろって言ってんだよ」
言いながら、茶髪の男の人をどん、と押す。
気を抜いていたためか、茶髪さんは後ろによろめいた。
「………調子こきやがって」
相手の目の色が変わる。
今にも殴りかかりそうな勢いで、翼ちゃんに近付く金髪さん。
危ない…!!
頬に鈍い痛みが走り、頭がくらくらして、ふらりと身体が傾いた。
駄目だ……倒れる。


