その穏やかな表情に後押しされ、あたしは足を前に出した。 ぎこちなく教卓の横につき、節目がちに周りを見渡してみる。 異性ばっかりだ……。 いや…異性、のみ。 ぎゅっと目を閉じた真っ暗な世界に、歓声が響いていた。 「女の子きたー!!」 「女だぁ」 「超可愛いじゃん、俺食いたいーっ」 「足細いー」 …冷やかしの声。