翌日。今日の授業は午後から始まるため、寮でまったり過ごしていた。 一ヶ月後に試験が控えていることを思い出し、勉強でもしようかなと考えていた時だった。 トントン、と扉が小さな音を立てる。 続いて、 「蒼空ちゃん、今ちょっといい?」 橘君の遠慮がちな声が聞こえ、急いで玄関に向かう。 「はい、大丈…」 てっきり橘君だけかと思ってたら、全員集合ですか。