極上お姫様生活【完】


恥ずかしそうに呟く中村君は、紛れもなく天使。


きゅんと胸が締め付けられたのが分かった。




「蒼空ちゃんと仲良い男の子も女の子もむかつく」



……え。

「蒼空ちゃんに触れるものみな、俺が壊してやろうと思っちゃう」



ちょ、黒…!





「中村君、本性出ちゃってます!!」




「いいんだよ。…俺、蒼空ちゃんの前ではキャラ作らないことにした」




それは非常に困る。

そんな本性さらけ出されても、逆に接しずらい。


「…元の中村君の方が好きかも、です」




正直に言ってみると中村君はきょとんとして、でもすぐに柔らかく微笑んだ。