極上お姫様生活【完】



「そ、それはないよ!断じてない!!」



まずい方向に誤解されてしまった。

もちろん未來ちゃんをそんな風に思ったことは、一度だってない。




未來ちゃんは本当に素直な子で、優しくて気遣いができる可愛い女の子。


腹黒いのが玉に瑕(きず)だけど…。




「あたし、未來ちゃんのこと、大好きだよ」



「じゃあどうして、一緒に回ってくれないの?」





「…この通り、仕事があるからです」



着ていたメイド服のスカートを、見せつけるように広げる。


「あたしだけ仕事をサボるなんて、そんな勝手なこと出来ないよ」