極上お姫様生活【完】



「蒼空ちゃん、助けてくれるの?」


「え?」






話を聞くと。


学園祭に遊びに来た未來ちゃんは、先ほど友達とはぐれちゃったらしく。

電話も繋がらなく。



途方に暮れて泣きじゃくっていたところを、松神先生と翼ちゃんに保護された…と。






「じゃあ、あたしが未來ちゃんの友達を探せばいいんですか?」


「ううん!せっかく久々に逢えたんだもん、蒼空ちゃんと一緒にいたいなっ」




ニッと天使の笑顔を浮かべる未來ちゃん。

相変わらず、可愛いなぁ。





「…それにしても、すごい格好してるわね」



翼ちゃんがあたしをまじまじと眺め、呟く。