ややこしい仕事も一時間経てば慣れるもので、あたしは余裕をもって仕事をこなせるようになっていた。 「お帰りなさいませ、ご主人様♪」 笑顔も、上手につくれるようになった。 ひとつ、気に掛かっていることは…。 「…注文は?」 あたしのすぐ後ろで、注文をとっている櫻田君。 あれから、一度も会話を交わしていない。 気まずくて、自分からは話し掛けられないし。 「ね、聞いてる?」