「コスプレって、そそるよな」


八木原君が懲りずに呟く。

あたしを見つめたまま。



「なんかこう…すげぇ恥ずかしいこと、させたくなる」


「……ど、どういう意味ですか、それ…」




「そのままだよ。…蒼空にエロいことしたく―――」

言い終わる前に、中村君と櫻田君によって強制退場させられる八木原君。




…聞かなかったことにしよう。



外から、ぎゃーぎゃーと騒ぐ声が聞こえる。


『なんだよ!お前らだって考えてることは同じだろ!?蒼空と変態プレイしたいと思って―――』





……全てを聞かなかったことにしよう、うん。