しばらく異様ともいえる光景を眺めてると、先生が電話を切った。 「ったく、しつこすぎ。だから嫌いなのよ…」 ブツブツと呟きながら、茶色に染まった髪を手でとかす。 ふと、目が合った。 「ん?あー!!!」 途端に指を指され、叫ばれる。 「あなた浅村蒼空ちゃんね!?やっと会えた!」 目を輝かせながらあたしに抱きつく。 「…っよ、よろしくお願いします」