「去年からこの学校に勤めてんだけど…相変わらずの人気だな」 苦笑しながら説明してくれる。 「美人さん、ですもんね」 ボソリと呟くと、八木原君はきょとんと目を開いた。 「俺は断然、お前の方が好みだぜ?」 「…っ」 余裕の顔で言ってのける八木原君とは対照的に、あたしは分かりやすく動揺してしまう。 「まぁでも、この学校で唯一の女教師だからなー」 …女の先生も、一人しかいないんだ。