「へ…?」 あたしは今、きょとんと間抜けな顔をしてると思う。 「まぁ本当は今すぐにでも襲っちまいたいけどな」 言葉のわりにはすんなりとあたしから離れる橘君。 そ、そうだよね…冗談に決まってるよね…。 あたしなんかじゃ…理性なんて切れないよね。 「…何、その顔」 「えっ?」 あたし今…変な顔してた? 「そんな物足りなそうな顔すんな。…まじで食っちまうぞ?」