そんなわけないでしょ… と辺りを見渡してみる。 八木原君はう~ん、と頭を捻っているし 中村君はのほほん、と外を眺めているし 櫻田君に至っては問題が分からないのか、パキッ!とシャーペンを折っている。 あぁ……本当だ。 「俺に教えてくんね?」 「え?」 「だからさ、勉強。…俺に教えて?」