何も言ってくれない八木原君。 「あの…」 覗き込むように八木原君を見る。 「え!?」 「…見んな、バカ」 顔を真っ赤にした八木原君が、恥ずかしそうに俯いていた。 これって…照れてる? 「何でそうゆうことすんだよ…だからお前は自覚がないって……」 言いかけて、あたしを見る。 意味が分からなくて首を傾げると、八木原君はまた俯いてしまった。 「バカ、これ以上煽んな…っ」 苦しそうに呟く八木原君が心配になって、あたしは彼を覗き込む。 「八木原く………っ!?」