「…いいから、蒼空から離れろよ」 凄みのある、声。 あたしが言われてる訳じゃないのに、ブルッと身震いしてしまう。 「あぁ…嫉妬、ですか」 先生は顔色ひとつ変えずに、八木原君を見る。 ……嫉妬? 先生はすっと立ち上がり、あたしを見下ろした。 「お楽しみは、お預けです」 先生はそう言うと、小さく笑って八木原君の立っている玄関に近付く。 「…」 「…」 お互い言葉は交わさなかったけど、…何か火花飛んでます。