赤くなった顔を両手で隠しているあたしを、傍にくるよう先生が催促する。 何で自分の部屋で、こんなに緊張しなくちゃいけないの…。 「…どうですか、学校は?」 心配そうにあたしを覗き込む。 「た、楽しいです。…みなさん優しいですし」 この言葉に嘘はなかった。 実際、学校は楽しいし、充実してると思う。