死のスケッチブック

「当たり前だろう? お前みたいな危険なヤツと危ない骨董品をほおっておくわけにもいかないからな」

そこまで言って、真名は笑みを浮かべた。

「これからよろしくな。魅弦」

真名の笑顔に一瞬心を奪われかけたが、すぐにいつもの笑みを浮かべる。

「まっ、お手柔らかに頼むよ。真名」

「それはお前次第だな」

暖かな日の光が、店内に差し込む。

二人の笑みは、輝いて見えた。

「それじゃあ早速、お互いを良く知る為に食事にでも行こうか」

「高くて美味くて安全な所で、オゴリなら喜んで。しかし店はいいのか?」

「今日は臨時休業。どうせ客は滅多に来ないし」

「いい加減な店主だ。明日からはビシビシいくぞ」

「あははっ。じゃあ行こうか」

外に出ると、夕日が眩しかった。

けれど―不愉快には感じなくなっていた。

【終わり】