廊下に出ると、1人、座り込んでる人がいた。


「どーしましたか!」


「……わ……若女将が……」


その人はある部屋を指差す。


若女将……美衣奈さんが!?


部屋を見ると、美衣奈さんが床に倒れていた。


「美衣奈さん……っ」


悠が美衣奈さんに駆け寄る。


あたしは他の人が入らないように見張っていた。


「仲村、警察に連絡」


「え、病院は?」


嫌な予感がした。



「……連絡しても……意味ない」


つまり……。





「もう……死んでる」




嘘……。