ー…あれからどれくらい泣いたのか…。

リアナが部屋へ帰る頃には、月の位置もだいぶ変わっていた。


リアナが寝室のドアを開けようとすると

「リアナ姫」

「カイル…様?」

声をかけたのはカイル。
カイルはリアナが外で泣いているのが気がかりだった。
そして、そっとリアナの頬に触れ

「だいぶー…泣いてたみたいですね?」