「誓いの、キスを…」
互いに向き合って、悠太の手が私のベールを上げる。
全体の視界は白から鮮明な色へと変わる。
目の前は、純白のタキシードに身を包んだ悠太がいた。
―――――愛しています、心から…。
軽く微笑んでから目をそっと閉じる。
すると、悠太の気配が近づいて…――――――
刹那、
彼の温かみが唇に触れた。
幸せで…、幸せすぎて、涙が出てしまいそうで、そんな私を優しく包むようにそれは触れた。
離れがたいそのキョリは虚しく、そのときはすぐに訪れた。
離れたのを確認してから瞳を開いた。
彼の瞳の中には私の顔が写っていた。
私は微笑んで、おめでとうと向こうの私に囁いた。

