「急だよね。でも、二ヵ月後にはアルバム発売が控えてて、きっとそれどころじゃなくなると思うんだよね」
やはり、時間に融通が効かない悠太を優先すべきだろう。
薫はそのことも考慮に入れてただ頷くことに決めた。
「わかった」
「うん!じゃ、とりあえず明日薫のドレスを見に行こう?」
「明日っ?!」
「休日だし、ね…?」
「う、うん…」
悠太の仕事を考えれば仕方ないのかもしれない。
自分が我慢すれば、事は静かに流れてくれるのかもしれない。
目を閉じて、時間の流れを感じる…。
――――――…今、この気持ちは黙っておこう。
せっかく悠太が計画を立ててくれているのだ。
だからそれに甘えよう。
腑に落ちない気持ちをココロの奥に無理やりしまい込んで、薫はそっと目を開いた…―――――。

