今日も昨日と同じく頭を悩ませつつ湊は問題を解いていた。


向かい合わせのように座り、教える。教えた後、問題を解いている間は暇だ。


もともと全く出来ない訳じゃないみたいで、入り方を教えれば解いていく。ただ、計算がものすごく遅いのが難点だ。


それでもちゃんと正解はしているのだけどテストの時、これじゃあ辛いと思う。


まぁ、言いたいことは暇だと言うことだ。


静かな教室ですることもなく。私も勉強しようかな。と考えてたところで結局やる気は起こらなかった。


なのに、勉強教えてる私ってちょっと笑える。


チラッと湊を見れば未だにシャーペンを握りしめしかめっ面。


夕日に照らされ、そんな表情もやけに綺麗に見える。



……触れてみたい。


自然と思っていた。ただそれだけを。他の意識なんてなかった。


触れて、みようか。


呼吸をするように自然にその夕日に照らされた髪に手を伸ばした。