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カラカラと口の中で棒つきの飴を転がす。
「俺にもちょーだい」
「はい。って何で仁がいるの?」
「俺のクラスも自習だから」
「ふーん」
この時期は体育会系の部活は大会などで、先生が出回っていて自習になる事は珍しくともなんともない。
だからなのか。だからクラスにいたのか。
「にしても、最近うちのクラスによくくるね」
「うん。心菜と話すの好きだし」
「どーも」
「どーいたしまして」
そう言えば愛架遅いな。用事あるって言ってたけど。そもそも仮にも授業中なのに用事って何なのだろうか?
その答えは直ぐに分かった。



