朔の視線は、私の目から大袈裟に巻かれた包帯に向かった。 「足……!?」 「あー……ちょっと捻っただけだから」 「ちょっと、じゃないでしょう?」 言葉に掛かる重みに何も言い返せない。逆に謝りたくもなった。 「歩けるんですか?」 「歩けると……「相原さん?」」 「……無理みたい」 「だから、湊くん。連れて帰ってあげられないかな?」 先生が頼めば二つ返事で返ってきた。私の意思は存在しないらしい。 こうして、何だかんだで何方から借りたか知らない自転車の荷台に乗せられたのだった。