また、視線を朔に戻すとパチッと目が合った。
「……」
「……」
何時までも反らされない視線に耐えられなくなったのは私。
人とずっと目を合わせているのは得意じゃないらしい。
「先輩、目を反らさないで下さい。俺を見てください」
「っ……」
言われてまた視線を合わせれば床に映る影と影が重なった。
「甘い」
「っ~~」
またどうしようもなくなって、今度は飴に歯を立てた。
今度から飴を常備しよう。子供くさいけどある方が落ち着く。多分絶対。
「先輩可愛い」
ほら絶対そう。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…