いくらヤナギでも、中村大財閥の令嬢の執事としてここに居る訳だし、……令嬢が追試なんて…。



ヤナギに余計な手間掛けさせたくない。



いいや、勉強出来る奴に頼もう!!


「どうしました?」


「ううん! やっぱなんでもない!!」



明日、無理を承知でハヤトにでもお願いしてみようか。






「ね? お願い!!!」


「……却下」


「お願いです!! ハヤト様ぁ!!!」


「……却下」


「少しでもいいですので!!!」


「………ショウ、煙草貸せ」


……ってシカトかよ!!!!