痛ぇよ! 悪の大帝王めが!!! そんな事は現実で言えなくて、心の中でハヤトに好きなだけ毒づく。 ハヤトに引っ張られたままバイク連中達の間を通り抜けると、いつもの高級感丸出しのBMWが忽然と止まっていた。 「……乗れ」 「え?」 「乗れ」 「……」 不機嫌丸出しのハヤトの言われるがままに、いつもの通り後部座席に乗ると、ハヤトにドアを閉められた。 車に乗ってるのは、あたしと運転手で、 「……」 「……」 ……つまんない。 ショウゴも単車で、ヨウスケとカズマも単車。