ヤナギには勿論此処が貸し切りだなんて一言も言ってなかった為、席に案内され、店員が中に行くと、 「あれ? 此処人気ないのかな?」 ……なんて、惚けて見せた。 あたし演技上手くね!!? 自画自賛してると、あたしにヤナギは不安そうな顔で、 「それよりアヤ様、此処値段が…」 メニュー表を見る。 「いいよ、ヤナギ。今日はあたしがご馳走してあげる。だからうんと甘えて!!」 「で、でも……」 ……手強い奴め!!! ってか、ヤナギ絶対自分の誕生日忘れてるな。