でも、この静寂に響く時計の音が、時が過ぎていくのを告げていた。 しばらく恐怖に身を包んでると、扉が開く音がした。 勢いよくそこに目を向けると、 「あら! どーしたの!? この可愛い子!!!」 見えなかった。 うん、何も。 一瞬にして、あたしが掴んでたユウキの服の袖が離れて…。 ただ何も見えなくて、…視界が真っ暗で……苦しい。 そんな中響いたのは、 「おい、コラ。そいつ放せ」 ……低く、ドスの利いたのハヤトの声だった。