ただ、ただ――… 「ユウキ、そいつ連れて部屋に居とけ」 皆の様子が変なんだ。 「はい」 ハヤトの声でユウキはあたしを連れて中に入る。 中に入っても、ここは防音装置が付いてないのか、段々大きくなる爆音に怯えてる事しか出来なくて、 「ユウキ…」 ユウキを見上げても、ただ顔を強張らせてるだけで。 ……何があるんだろう。 これから、何が始まるのだろう。 ――怖い。 こんな世界で生きて来た事なんてなかったから。 この世界が、こんなに怖い物なんて知らなかったから。