あたしたちは、 空いてるスペースをなんとか見つけた。 「1対1やる?」 「えー!絶対藍李強いし・・・」 「舞、上手いじゃんっ」 「はいはいっ」 よっしゃっ!! 「攻めもーらいっ」 「りょーかいっ」 あたしが攻めから始める。 体育館に、 ボールの跳ねる音が鳴り響く。 気のせいか、 周りは静かな気が・・・いや、 今は 集中を一回しよう。 舞は、 簡単には抜けない・・・。 ボールを奪われたら・・・舞はシュート が特に上手いからすぐ決められる。 だから、 なんとかして抜くしかない。